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■岩手医科大学歯学部長 三浦 廣行
三浦 廣行学部長挨拶

 岩手医科大学歯学部は、歯科医学に関する先端的研究を行うための独立した共同研究部門として先進歯科医療研究センターを立ち上げ、平成11年から15年と平成17年から21年の2回にわたって文部科学省 私立大学学術研究高度化推進事業ハイテク・リサーチ・センター整備事業ならびに、平成13年から17年のオープン・リサーチ・センター整備事業を通じて着実な研究成果を挙げて参りました。今回、平成19年オープン・リサーチ・センター整備事業「難治性歯科疾患克服に向けたcell therapy の基盤構築とdentistryの育成」の採択を受け、これまでの研究成果をさらに発展させ、再生医療がより身近な医療へと普及していくことを目指した事業を行います。再生医療が新規医療として周知されるようになってきた反面、まだまだ解決すべき問題が数多く残っていることは否めません。この研究事業を通じて、本学の特徴である医学部や薬学部との学際的な研究や他大学との共同研究、産学連携を積極的に推進しながら、未来ある歯科医学の発展に貢献していきたいと思います。またリサーチマインドをもった歯科医師の育成や開業医の先生方への情報発信の場ともなる、 開かれた研究センターとして機能するよう努めて参りますので、是非ともご支援下さいますようお願いいたします。

■先端歯科医療研究センター長 木村 重信
木村 重信オープン・リサーチ・プロジェクトHP 挨拶

 再生医学・療法は、生体のもつ自然治癒能力を超える組織の欠損や臓器の損傷に対して、治癒能力を人工的に高めて対象とする組織・臓器を生体自身に再生させることを目的とする。顎口腔領域においても、組織再生療法は高齢社会の中で重要なテーマである。近年、分化誘導因子により組織再生を図る方法や間葉系組織幹細胞を用いた歯周組織再生療法なども試みられているが、解決しなければならない問題が依然として数多く残されており、再生療法が実際の歯科医療に広く受け入れられるまでには至っていないのが現状である。
 以上の点に鑑み、岩手医科大学 先進歯科医療研究センターでは、「難治性歯科疾患克服に向けたcell therapyの基盤構築とdentistryの育成」という課題のプロジェクトを開始し、平成19年度より文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業オープン・リサーチ・センター整備事業に採択された。プロジェクトの詳細については他所に譲るが、本プロジェクト(オープン・リサーチ・プロジェクト)は技術開発を含む再生医療に関する先進的基礎研究のみならず、歯科再生医療・技術の普及にむけた取り組みをも研究目的として挙げている点で、これまでの研究プロジェクトとは一線を画する。先進歯科医療研究センターは歯科医学に関する先進・先端的研究を行うため設置された機関であるが、本プロジェクトは先進歯科医療研究センターにおけるこれからの先進・先端的研究の新たな方向性をも示すものと期待される。

■歯学部オープンリサーチ・プロジェクト 原田 英光
原田 英光オープン・リサーチ・プロジェクト・リーダー

 オープンリサーチプロジェクト「難治性歯科疾患克服に向けたcell therapyの基盤構築とdentistryの育成」は、平成19年度から5年間かけて歯科再生医療の実現を目指した事業を行います。歯科再生医療技術の中には、従来の医療教育にはない特殊な技術や設備を必要としたり、医療の安全性が十分に担保されていないなど、期待の大きさに比べて社会的に普及するにはまだまだ解決すべき問題があります。この研究事業では基礎的な再生医療研究だけでなく、医療の安全性評価のための技術開発や大学院や臨床医を対象にした歯科専門医育成教育プログラムの構築も含めた3つが大きな柱となっています。臨床と基礎とが連係して研究を進めていくための環境づくりをベースに、歯学研究の枠を越えた医歯薬学の学際的研究や産学連携を推し進めます。その核として細胞や生体の変化をリアルタイムで観察でき、遺伝子の転写活性から再生骨の定量までが一連の研究として行えるような、in vitroからin vivoまでの研究をトータルでサポートできるシステムを構築しています。その利用法は研究者のアイデアによってさらに広がる可能性があります。多くの研究者がこのプロジェクトに参画することを期待しています。


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